進化を楽しむ(廣瀬俊朗)

フォローする

31日開幕のラグビーTL 短期決戦のカギは?

(1/3ページ)
2018/8/28 6:30
保存
共有
印刷
その他

ラグビーのトップリーグが31日、始まる。今年も魅力的なルーキーや外国人選手が多く参戦する一方、2019年のワールドカップ(W杯)日本大会の準備のため、大会方式などがかなり変わった。新しいシーズンを展望してみたい。

サントリーとパナソニック、戦力厚く

戦力の厚みという点で、充実しているのは3連覇を目指すサントリーと昨季準優勝のパナソニックだろうか。

トップリーグは31日開幕する=共同

トップリーグは31日開幕する=共同

サントリーはチームの底上げをしているようにみえる。流大主将らの話しぶりからすると、フィットネスなど個々の成長に自信を持っているようだ。

控え組もレベルアップしたほか、新人も強力。特に、明大から入ったCTB梶村祐介は力強いボールキャリーが目立つ。組織的な守備などに慣れは必要だが、ルーキーとは思えない堂々としたプレーをみせている。

今季は、将来的に日本代表になる資格のある外国人「特別枠選手」が2人多く出場できるようになり、その起用法が一つのカギになる。しかし、サントリーは外国人選手やチーム全体の人数を大きく増やしていない。チームのまとまりを重視するというチームの文化なのだろう。

戦術的にも多少、進化を目指しているようだ。攻撃のときにFWの立ち位置をラックから少し遠ざける。FWのパススキルが必要とされる代わりに、ボールがさらに動くことになる。

廣瀬俊朗氏

廣瀬俊朗氏

パナソニックはリーグ随一の選手層を持つ。昨季もサントリーとの決勝こそ、ベリック・バーンズとデービッド・ポーコックという大黒柱の負傷交代によって敗れたが、実力は一番だったと思う。

キックを使いながら賢く戦うという戦い方は完成されており、今季も大枠は同じだろう。密集でボールを奪う能力で世界一のポーコックが今年は不在だが、代わりにニュージーランド代表のマット・トッドを獲得した。僕がこの春、トッドの所属するスーパーラグビーのクルセーダーズに勉強にいった際には、ボールにしつこく絡んでいたのが印象的であった。大きな影響は出ないだろう。

懸念は絶対的な司令塔であるバーンズが負傷で出られないとき。23歳のSO山沢拓也らがどれだけカバーできるかが焦点になる。

昨季3位のヤマハ発動機は今年、日本代表に選ばれる選手が減った。外れた選手は復帰に燃えているだろうが、ヤマハのチームづくりという点ではやりやすい面があっただろう。

積極的な補強も行った。特に、南アフリカ代表歴を持つフランカー、クワッガ・スミスはラグビーの理解度が高く、ポジショニングや状況判断が非常にいい。体重93キロと国際的には小さいのに、前に出る力もある。日本人が見習うべき選手である。

  • 1
  • 2
  • 3
  • 次へ
保存
共有
印刷
その他

ラグビーコラム

電子版トップスポーツトップ

進化を楽しむ(廣瀬俊朗) 一覧

フォローする
インターネットで引退会見を開いたラグビー元日本代表の大野均さん(東芝提供)東芝提供

 ラグビー日本代表として史上最多の98キャップ(出場試合数)を持つ大野均(ひとし、愛称=キンちゃん)さんが引退した。仲間やファンに誰よりも愛されるとともに、ラグビーの多様性を象徴する存在でもあった。日 …続き (6/5)

ラグビーのトップリーグで、3月中のリーグ開催休止について記者会見する太田治チェアマン=共同共同

 多くのスポーツと同様、ラグビーのトップリーグも現在、試合が行われていない。ただ、公式の理由は新型コロナウイルスの感染拡大ではない。リーグは「コンプライアンス教育の徹底に伴う開催休止」としている。背景 …続き (3/18)

実業団ラグビー部の復活を描くドラマ「ノーサイド・ゲーム」に出演する筆者。左は主演の大泉洋さん=TBS提供TBS提供

 ラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会の開幕まで2カ月を切った。最後の実戦期間に入る日本代表について考えるとともに、大会盛り上げのために自分なりに始めたことについて紹介させてもらいたい。
 日本代表 …続き (2019/7/26)

ハイライト・スポーツ

[PR]