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暑さ対策徹底し頂点 マラソン井上、接戦制す

2018/8/25 21:08
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【ジャカルタ=渡辺岳史】ジャカルタ・アジア大会第8日は25日、陸上が始まり、男子マラソンで井上大仁(MHPS)が2時間18分22秒で優勝した。この種目の日本勢の金メダルは1986年ソウル大会の中山竹通以来8大会ぶり。園田隼(黒崎播磨)は2時間19分4秒で4位だった。今大会の日本選手団の金メダルは30個となった。

男子マラソンで優勝した井上(左)=石井理恵撮影

男子マラソンで優勝した井上(左)=石井理恵撮影

レースはスローペースとなり、中盤すぎから園田が先頭集団を引っ張った。井上はエルハサン・エルアバシ(バーレーン)と抜けだし、ゴール寸前で振り切った。

序盤からスローペースで進み、優勝争いは37キロすぎから井上とエルアバシ(バーレーン)に絞られた。競技場に戻ってトラック勝負へ。最後までもつれる大接戦を体ひとつの差で制した井上は、日本勢8大会ぶりの頂点に立って喜びをかみしめた。「偉大な先輩たちの後を追い、ここまでこられたことが今後のプラスになる」

高温多湿の環境で行われている今大会は東京五輪に向けた暑熱対策の効果を測る場でもあり、万全の対策を講じた。給水ではスペシャルドリンクとは別に、体に掛けるための水を用意。さらに体温上昇を抑えるために、自らの発案で保冷剤を手に握った。ペットボトルも「ギリギリまで冷やすため」に手に持ち、風通しを良くするためにウエアにも穴を開けた。30キロ以降は給水セットに帽子も付けるなど、あらゆる工夫をして臨んだ。

実際は東京ほどの暑さを感じなかったが、それでも日が昇った後半は気温は上がり、日差しは強かった。「じわじわ暑さを感じて体にずっしりきた」。ダメージを受けつつも終盤のマッチレースで負けなかったのは、そうした準備を怠らなかった成果もあるだろう。

前回大会はチームの先輩である松村康平が1秒差で優勝を逃していた。井上も2月の東京マラソンで設楽悠太(ホンダ)に敗れる悔しさを味わい、これまで優勝経験はなかった。「世界と勝負するために、どんな条件下でも対応できるようにしたい」。そう掲げた目標は金メダルという果実を伴って達成された。海外勢を相手にした夏のマラソンでつかんだ自信は、25歳の成長をさらに加速させそうだ。

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