2019年6月16日(日)

シンガポール・マレーシア、高速鉄道計画延期で合意 現地報道

2018/8/24 20:44
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【シンガポール=中野貴司】シンガポール紙ストレーツ・タイムズは24日、シンガポールとマレーシアの両政府が両国間を結ぶ高速鉄道計画を延期することで合意したと報じた。マレーシアのマハティール首相は5月の首相就任後、この計画を中止すると一方的に表明していた。両国は今後、どの程度開業時期を延期するかなど建設計画を再検討する。

高速鉄道計画はマレーシアの首都クアラルンプールとシンガポール間の約350キロメートルを90分で結ぶ構想。マレーシアのナジブ前政権が推進し、2026年の開業目標に向けて入札手続きも始まっていた。ただ、18年5月の総選挙で政権を奪取したマハティール氏が多額の費用を理由に中止する方針を打ち出し、シンガポールと協議に入っていた。

両国が延期でひとまず折り合ったのは、用地取得などで既に多額の費用がかかっており、中止すれば経済的な影響が大きいと判断したためとみられる。中止によってマレーシア側に多額の違約金が発生する見通しとなっていたことも、棚上げに転じた背景にある。

マレーシアの政権交代後、事実上計画は凍結されており、既に開業時期がずれ込むのは避けられなくなっている。高速鉄道の大半はマレーシア領内を通る一方で、マレーシア側にはシンガポールの方が得られる経済的な利益が大きいとの見方がくすぶっている。両国の思惑は異なっており、今後も交渉が曲折する可能性がある。

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