パイロット育成に2000人殺到 ピーチ、大阪で説明会
格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーションは24日、募集しているパイロット育成訓練の説明会を大阪市内で実施した。航空大学校卒業など一定の資格がなくても応募できる訓練プログラムを2019年4月から始める予定で、若干名の採用に対し2千人を超える応募が殺到。航空業界全体でパイロット不足が課題となるなか、パイロットを目指す人を最初から支援する。

24日に開いた1回目の説明会には男女あわせて約40人が参加し、今後も東京都内や大阪市内で複数回開催する予定だ。9月5日までに応募し面接などを経て合格したら、国内外で飛行訓練などを受けパイロット免許の取得を目指す。
パイロット不足は厳しく、ピーチは14年に人手が足りず減便に追い込まれたこともある。従来は航空大学校などでライセンスを取得した人を採用し副操縦士に養成するのが主な取り組みだった。今回は免許を持たない人を対象にしており、一から育てることでパイロット業界全体のパイを広げる狙い。参加者からは「これまでにない新しい取り組みだ」と期待する声もあがった。
ライセンスの取得には多額の費用がかかるという障壁もある。ピーチは海外訓練期間中は手当を出したり、国内訓練は同社が全額負担したりするなど金銭的にも支援し、人手不足への対応を急いでいる。
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