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世銀が初の「ブロックチェーン債」発行

債券発行コストを削減

世界銀行は28日に分散型台帳の技術を用いた「ブロックチェーン債」を発行すると発表した。世界の投資家を対象とする公募債としては初の試みで、仮想通貨取引を支える技術を活用し、債券の発行・流通コスト削減を目指す。

世銀は毎年、500億~600億ドルの債券を発行し、途上国への資金支援を行っている。債券発行に関する費用を減らすと同時に、従来型の資本市場が未発達な途上国でも可能な資金調達モデルを開発する狙いもある。

発行額は1億1000万豪ドル(約90億円)。2年債で、利回りは2.251%。豪コモンウェルス銀行(CBA)に一任し、債券の発行・販売・決済などの全行程をブロックチェーン上で管理する。CBAに口座を持つ投資家は2次流通市場での売買に参加できる。

一般に社債を発行する場合には、投資家からの購入申し込み事務を担う証券会社など引受会社のほか、社債権者のために債権の回収を容易にする社債管理者、決済照合を担う証券保管振替機構など多数のプレイヤーが介在する。

これを不特定多数が承認し合うブロックチェーン管理にすれば、取引の履歴や現在の債券保有者が簡単に分かる。利払いや償還業務の手間が省け、現在の形の中央決済機構が不要となる。「債券管理の簡便化に加え、長い目で見て市場を効率化できる」(世界銀行駐日代表の有馬良行氏)としている。

世銀は00年には発行などを全てネット上で行う「e-bond」を初めて発行するなど、途上国が資金調達をしやすい手法の開発に意欲的に取り組んできた。ただ、e-bondは、取引所を介さず証券会社経由で取引される債券市場の習慣が壁になり根付かなかった。

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