2019年5月22日(水)

北朝鮮漁船1085隻に警告 違法操業7月は8割減

2018/8/24 17:53
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海上保安庁は24日、5月下旬~8月24日までに日本海のイカの好漁場「大和堆(やまとたい)」周辺海域の排他的経済水域(EEZ)で違法操業する北朝鮮漁船延べ1085隻に対し、退去警告したと発表した。7月のスルメイカ漁期では前年同期に比べ、約8割減少した。北朝鮮漁船の違法操業を監視し、日本漁船の安全を確保する狙いがあり、海保の警戒活動が効果を上げた可能性がある。

大和堆は能登半島(石川県)から北北西約300キロの日本のEEZ内に位置し、周辺海域がイカやカニの好漁場になっている。外国漁船はEEZ内を航行することは可能だが、操業は認められていない。

昨年は北朝鮮の船による違法操業で、日本の船が別の漁場への移動を余儀なくされるケースが目立っていた。このため、海保は昨年7月上旬~12月、延べ1923隻に警告し、314隻に放水した。

今年7月の警告数は前年同月比77%減の163隻、8月も同75%減の25隻だった。警告した1085隻のうち、警告に従わなかった漁船360隻には放水を実施して退去させた。

同庁によると、確認されている北朝鮮漁船は数隻の鋼船を除いて全て木造船で、全長5~十数メートル程度。海保は日本語や朝鮮語で「この水域での操業は法令に違反する行為だ」などと警告している。

今年は漁期入り前の5月下旬から警戒活動に当たっており、大和堆まで侵入させずにEEZ付近で退去させることに成功しているという。

今後、海水温度が下がる9~10月には再びイカ釣り漁のピーク期を迎える。昨年は9月に499隻、10月に411隻に退去警告した。同庁は「引き続き必要な体制を整えて外国漁船に対処していく」としている。

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