八雲記念館の外国人客急増 松江、ひ孫館長が奮闘

2018/8/24 10:32
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松江市の小泉八雲記念館の外国人来館者が2016年のリニューアルオープン後、急増している。八雲のひ孫の小泉凡館長(57)が英語の説明文など外国人向けのサービスを工夫。「世界中のファンから松江は八雲の聖地と思われている。恥じない企画を考え、記念館をインバウンドの拠点に」と意気込んでいる。

小泉八雲記念館の小泉凡館長(松江市)=共同

八雲(ラフカディオ・ハーン、1850~1904年)は著書「怪談」などで知られる明治時代の文学者。ギリシャで生まれ、米国や東アジアなど世界中を巡った。

凡館長は89年から同館の学芸員や顧問を務め、リニューアルを機に館長に就任。同市に住む英国人翻訳家の協力を得て、八雲が愛用した机や直筆原稿、トランクなど展示物すべてに丁寧な英文の説明を付けた。

すると、2015年度(リニューアルのため3カ月間休館)に1144人だった外国人来館者は17年度2749人と約2.4倍に増えた。

米国の大学生ブラッドリー・ウォルターズさん(18)は「松江城を見学するツアーに入っていたので来た。英語の説明がしっかり書いてあり、分かりやすい。この時代に世界の辺境部を回った人物がいたとは」。米国から娘や孫と訪れたリチャード・ダドリーさん(71)も「八雲のことは知らなかったが、ユニークな人生で興味深い」と熱心に見学していた。

凡館長は09年にギリシャで八雲を題材にした現代アート展「オープンマインド」のタイトルに触発され、「異文化に対する八雲の開かれた精神は、現代にこそ必要」と感じたという。国内外からの見学者を迎える新イベントに知恵を絞りつつ、「若い世代にこそ、偏見なく世界を見てほしい」と話した。〔共同〕

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