2018年9月23日(日)

米ロ首脳側近が会談、選挙介入問題で共同声明見送り

トランプ政権
ヨーロッパ
2018/8/24 0:31
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 【モスクワ=小川知世】2016年の米大統領選をめぐるトランプ陣営とロシアの共謀疑惑への追及が深まるなか、トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領の側近が23日、ジュネーブで会談した。ロシアは安全保障で米ロ協力の必要性をアピールし、トランプ政権の対ロ融和路線に対する批判の封じ込めをねらったが、共同声明の発表は見送った。

 米国のボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)とロシアのパトルシェフ安全保障会議書記が5時間にわたって会談した。米ロ高官の会談は関係改善で一致した7月の米ロ首脳会談以来初めて。両政権の安全保障トップが内戦が続くシリア情勢や核軍縮を協議した。

 パトルシェフ氏によると、共同声明を準備していたが、ボルトン氏が大統領選へのロシアの介入の事実を盛り込むよう要求したため発表を見送った。タス通信などが伝えた。ボルトン氏は米国内の反発を意識したとみられる。

 首脳会談以降、米ロ関係は悪化している。16年の選挙への介入を否認したプーチン氏にトランプ氏が同調したことに与党・共和党からも批判が噴出。トランプ政権は批判をかわすために新たな対ロ制裁を発表せざるを得なくなった。11月の米議会中間選挙に向け、ロシアが米国への介入を続けている疑惑も深まっており、両首脳は関係修復の糸口をつかめずにいる。

 ロシア側は今回の会談でシリア安定や軍拡競争の回避には米ロ協力が不可欠だと内外に印象づけ、関係をつなぎ留めることをねらった。ボルトン氏は会談後の記者会見で、米国による対イラン制裁の緩和を条件にイランにシリア撤退を働き掛けることをロシアが提案したが、拒否したと明らかにした。ボルトン氏は「意見の相違はあるが、いくつかのテーマで進展を感じられた」と成果も強調した。

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