コンパス、小中学生向けにVRやドローン体験講座
教育関連スタートアップ企業のコンパス(東京・品川)は小中学生向けに仮想現実(VR)など最先端の技術に触れられる体験型講座を始める。体験や課題解決に重点を置いた内容で、VRやドローン、3Dプリンターを子どもたちが使って、映像を撮影したりアクセサリーを作ったりする。技術や社会の変化が激しくなるなか、講座を通じて自ら課題を解決し生き抜く力を育成するのが目標という。

新しい講座は、未来教育プログラムと名付けた。まずはコンパスの直営学習塾で導入する。授業は月に2回で全12回、1回あたり120分で、小学3年生から中学3年生までが対象。授業は小学3~4年、5~6年、中学生で分ける。受講料は税別で月額1万9800円。遊び感覚で最先端の技術に触れ、身近な問題を解決するアイデアを身につける内容にした。
直営学習塾のほかに、経済産業省の「未来の教室」の実証事業として、東京都千代田区立麹町中学校で1~2年生に提供することも決まっている。学校や他の学習塾への提供も視野に入れている。
コンパスはAIを使ったタブレット教材「キュビナ」を開発し、学習塾や通信教育で提供している。生徒が問題を解く過程や解くのにかかった時間を解析し、一人ひとりの理解度に合わせて出題する仕組み。基礎学力を効率よく身につけられるようにすることで、未来教育プログラムをはじめとした考える力を養う講座に時間を割けるようにしようとしている。