2018年11月13日(火)

クックパッド、三菱商事と料理動画配信 消費者の購買データも
デリーやエブリーと顧客争奪戦

スタートアップ
ネット・IT
サービス・食品
2018/8/23 17:46
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料理のレシピや作り方を動画で伝える料理動画サービス各社が大手企業と組み事業拡大を目指している。クックパッドの動画配信子会社は23日、三菱商事から40億円の出資を受けると発表した。エブリー(東京・港)やdely(デリー、同・品川)も今年に入り、KDDIヤフーと資本提携した。料理動画配信を巡り、大手企業を巻き込んだ三つどもえの様相になってきた。

三菱商事から出資を受けるのはクックパッドTV(東京・品川)。第三者割当増資で40億円を調達する。引き続きクックパッドが同社株式の51%を保有し、子会社として事業を展開する。クックパッドTVは2017年12月からスーパーの店舗で料理動画を配信する「クックパッドストアTV」や、プロの料理家とライブ配信で料理を楽しむ動画アプリを展開している。

今回の提携により、クックパッドは三菱商事の持つ食材調達から小売りまでの幅広いネットワークや資金力を生かし、海外展開も含めて事業を拡大する。三菱商事は子会社のローソンや食品スーパーのライフを通じて、消費者の購買データを分析している。クックパッドが持つ消費者の関心の高いレシピをデータとして収集することで、食品事業を強化する。

料理動画サービス市場で先行するのはスタートアップ2社だ。エブリーの「デリッシュキッチン」は15年、デリーの「クラシル」は16年にサービスを開始した。

1分程度の短い動画で解説するわかりやすさが受け、20~30代の女性を中心に支持を得て急成長。両社とも現在1万数千件のレシピ動画を配信し、アプリのダウンロード数は1000万を超える。エブリーは動画の分野を育児や美容などに広げている。

この市場に目を付けたのが通信大手だ。KDDIは3月、エブリーに30億円を出資してグループ化した。エブリーは主に育児や美容の分野でKDDIとともに中継動画で商品を販売する「ライブコマース」に取り組む。

一方、ヤフーは7月、約93億円を投じてデリーを子会社化した。協業により将来的に食材の電子商取引(EC)事業の展開を視野に入れる。

各社はネット上での動画の配信だけでなく、食品メーカーや小売店など異業種企業との連携に力を入れている。共同でのレシピ開発や小売店での動画配信などが広がっている。

クックパッドは料理レシピのサイトとして有名だが、料理動画に関しては後発で、サービス規模は先行する2社を下回る。三菱商事の資本力とネットワークを生かして市場に切り込みたい考えだ。

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