2018年11月19日(月)

風疹、国内流行の恐れ 過去2年の年間患者数超える

科学&新技術
BP速報
2018/8/23 18:00
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日経メディカル Online

国立感染研究所感染症疫学センターは2018年8月21日、首都圏の風疹患者急増を受けて緊急情報を発表した。18年第32週(8月6~12日)までの累積報告数が139人となり、15~17年の同時期の報告数を上回ったほか、16年と17年の年間累積報告数を超えた。国外での感染が推定される症例が10人にとどまっていることから、感染研は、既に首都圏を中心に国内流行が発生し始めている可能性が高いとの見方を示している。

風疹患者の報告数の推移(8月は12日までのデータ)

風疹患者の報告数の推移(8月は12日までのデータ)

緊急情報によると、13年の風疹流行以降、14年が319人、15年が163人、16年が126人、17年が93人と減少傾向にあった。18年も第20週(5月14~20日)に11人と二桁だった以外は1週間に0~6人の範囲で推移していた。ところが第30週に19人、第31週に22人と増加し、第32週には39人と急増した。月別にみても、8月に急増しており、12日までに61人と累計の半数近くにのぼっている。

地域別では、千葉県と東京都からの報告が目立ち、第32週までの累積報告数はそれぞれ41人と39人と全体の58%がこの2都県からだった。それ以外の道府県からの報告は10人未満だった。

患者背景を見ると、報告患者の91%(127人)が成人で、性別では男性107人、女性32人と男性が女性の約3倍だった。特に30~40歳代の男性に多く、女性は20歳代に多かった。また、予防接種歴なし(15%)あるいは不明(70%)が合わせて85%と大半を占めている。

風疹はワクチンで予防可能な感染症であることから、感染研は、特に30~50歳代の男性で風疹にかかったことがなく、風疹含有ワクチンを受けていないか、接種歴が不明の場合は、早めに麻疹風疹混合(MR)ワクチンを受けておくことが勧められるとしている。なお、妊娠中は風疹含有ワクチンの接種は受けられず、受けた後は2カ月間妊娠を避ける必要があるため、女性は妊娠前に2回の風疹含有ワクチンを受けておくこと、妊娠出産年齢の女性及び妊婦の周囲の者に対するワクチン接種を行うことが重要としている。

(日経メディカルオンライン 三和護)

[日経メディカルオンライン 2018年8月21日掲載]

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