迫る台風、西日本厳戒 京阪神の一部で終電繰り上げ

2018/8/23 11:58
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強い台風20号が四国や近畿に上陸する見込みとなり、西日本各地は23日、厳戒態勢を強めた。近畿の鉄道では京阪神地区の一部で同日の終電の繰り上げを決定。会社員らの帰宅に大きな影響が出る恐れがあり、駅で周知を繰り返した。気象庁は暴風や高波、大雨、高潮に厳重に警戒するよう呼びかけている。

台風接近に備えて、運休や終電の繰り上げの可能性を伝える掲示(23日午前、JR大阪駅)

「本日は早めの帰宅をお願いします」。大阪市北区のJR大阪駅では23日朝、台風20号の接近を受け、利用客に注意を促すアナウンスが繰り返し流れた。構内の電光掲示板や改札近くの大型モニターには、一部列車の運休情報や最終電車を繰り上げる告知を表示。立ち止まって情報を確認する通勤客の姿がみられた。

大阪市内の会社に通勤途中の大阪府吹田市の男性会社員(58)は「自宅ベランダにある植木鉢を室内に片付けてから家を出た」と話す。「普段は午後8時ごろまで営業の外回りをしているが、きょうは天気予報に注意して電車が動かなくなる前に仕事を切り上げたい」

JR西日本は23日、一部区間を含め計103本の特急列車の運休を決めた。京阪神地区の在来線は午後2時から一部区間で運転を取りやめ、大半の路線は同8~9時台に終電を繰り上げる方針。主要路線の京都線や神戸線、大阪環状線は同4時ごろから本数を減らし運行するという。

近畿の私鉄各社も対応を進める。近畿日本鉄道も夕方から奈良線や京都線など13路線で列車の本数を減らし始め、午後10時ごろには近畿の全路線で運行を取りやめる。阪急電鉄はツイッターの公式アカウントで「夕刻以降、台風の影響により電車の運転を休止する場合があります」と発信。各社で終電を早めたり本数を減らしたりする運行が広がる可能性がある。

■台風にどう備える 浴槽に水を張る、土のう置く
 台風20号にはどう備えればいいのか。日本気象協会はホームページで家庭向けの対策を紹介し、早めの準備を呼びかけている。
 同協会は普段からできることとして、自宅周辺の側溝の掃除や非常用品の備蓄、ハザードマップの確認などを挙げる。接近してきた場合は台風情報に注意しながら、飛散防止テープによる窓の補強や、断水に備えて浴槽に水を張り、生活用水を確保することが有効という。
 山間部や河川の近くに住む人は安全な場所への早めの避難が望ましい。都心部で働く人は職場から無理に帰宅しようとせず、様子が落ち着くまで待機するといった臨機応変な判断が求められる。
 同協会の気象予報士、関田佳弘さんは「今年は西日本豪雨や度重なる台風の接近による大雨で地盤が緩んでいる地域もあり、災害の恐れは高まっている」と警戒を促している。
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