2019年3月21日(木)

広島で初の犠牲児童慰霊祭 対馬丸、平和への祈り込め

2018/8/22 18:26
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太平洋戦争中に学童疎開船「対馬丸」が米潜水艦に撃沈されてから74年となる22日、広島市南区の比治山陸軍墓地で、乗船していて犠牲になった児童を追悼する慰霊祭が営まれた。広島で追悼行事が開かれるのは初めて。

広島市の比治山陸軍墓地で営まれた「対馬丸」の慰霊祭(22日午前)=共同

対馬丸には護衛部隊として、広島市を拠点としていた陸軍船舶砲兵41人も同乗していた。昨年、広島経済大の岡本貞雄教授が陸軍墓地を調査した際、船舶砲兵の慰霊碑に死亡した沖縄の児童を追悼する文言を発見。対馬丸記念会(那覇市)に知らせたことで交流が始まり、ゼミ生と共に慰霊祭を企画した。

同日那覇市で開かれた慰霊祭と同じ午前11時に始まった式典では、黙とう後、呉海洋少年団の団員が沈没した方角に向け平和の祈りを込めた手旗信号を送った。

広島市安佐北区から参加した大冨綾子さん(79)は沖縄県の宮古島出身で、対馬丸に乗船する予定だった。「今まで何度も沖縄に足を運び慰霊を続けてきた。広島で追悼できると思わなかったので涙が出る」と声を詰まらせた。

岡本教授は「沖縄の悲劇を悼む場所が本土にもあることを多くの人に知ってほしい」と話した。〔共同〕

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