MFS、信用力に応じた家探し フィンテックで資金計画提案

住宅ローンコンサルティングのMFS(東京・千代田、中山田明社長)は中古不動産の投資アプリなどを手掛けるGAテクノロジーズ(東京・渋谷、樋口龍社長)と連携し、住宅購入時に物件ごとの資金計画を提案するサービスを22日に始めた。金融とIT(情報技術)を融合したフィンテックの技術を活用し、利用者の信用力に応じた物件探しを可能にする。
GAテクノロジーズが運営する中古不動産流通サイト「Renosy(リノシー)」に新サービスを実装した。MFSが開発した信用力評価サービス「モゲスコア」の技術を活用。サイト内で年齢、年収、職種など12項目の属性を入力することで利用者の住宅ローン借り入れ可能額を算出する。これと興味のある物件の価格を照らし合わせ、物件ごとに必要な自己資金や毎月返済額を提案する。
利用者が一度入力した年齢、年収などの情報はサイト内で保持され、その後の物件検索でも自動で資金計画表に反映される。最初に自身の信用力(借り入れ可能額)を把握し、予算内の住宅を探すことも可能だ。
MFSはGAテクノロジーズからシステム提供の利用料を受け取る。現在は住宅ローン借り換えに伴うコンサルティングが主力事業だが、今後はほかの不動産サイトともサービス連携を広げ、新規購入時の住宅ローン相談の獲得につなげたい考えだ。