2018年9月19日(水)

AWSへの移行で夜間バッチ処理を3時間短縮、日機装

科学&新技術
BP速報
2018/8/22 23:00
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 工業用ポンプ大手の日機装は、主力部門の1つであるメディカル事業本部が利用する欧州SAPのERP(統合基幹業務システム)パッケージを使って構築したシステムを、オンプレミス(自社所有)環境からクラウドサービスのアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)上に移行した。移行を支援したNTTデータグローバルソリューションズが、2018年8月21日に発表した。

 メディカル事業本部は13年にオンプレミス環境にSAP ERPを導入し、会計、販売、生産、購買管理のIT基盤として活用してきた。ハードウエア保守契約の終了をきっかけに、クラウドへの移行を検討。保守・運用の負担軽減や、CPUやメモリーなどの拡張が容易なことから移行を決断した。

 17年9月から3カ月でAWS上に本番環境を構築し、アプリケーションの動作テストを先行実施。18年4月末までに全システムの移行を完了した。プロジェクト期間中にシステムを停止したのは移行本番時の3日間のみで、それ以外はシステムを稼働させたまま非同期で、オンプレミス環境のデータをAWS上に転送した。

 AWS上への移行により、従来9時間かかっていた夜間バッチ処理を6時間に短縮するなど、インフラ全体の性能が向上した。夜間バッチ処理を短縮した結果、朝の始業までに前日までの情報がデータウエアハウス(DWH)に反映され、実績レポートの出力や分析が可能になった。加えて、AWSのシンガポールリージョン(広域データセンター群)にDR(ディザスタリカバリー、災害復旧)サイトを構築し、大規模障害や災害時のビジネス停止のリスクを減らした。

 メディカル事業本部では、将来的に欧州SAPの最新ERPパッケージである「SAP S/4HANA」への移行を検討している。

(日経 xTECH/日経クラウドファースト 井原敏宏)

[日経 xTECH 2018年8月21日掲載]

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