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大塚製薬、次世代がん免疫治療薬で阪大と提携

大塚製薬は21日、次世代のがん免疫治療法「CAR-T(カーティー)」の研究開発などで大阪大学と組むと発表した。全ての領域のがんを対象に共同で基礎研究を進め、大塚製薬は全世界での臨床試験(治験)や製造・販売を独占的に請け負う。同社は4月にタカラバイオと組み、CAR-T事業に参入すると表明している。阪大と組み対象疾患を増やす考えだ。

CAR-Tは異物を排除する「T細胞」と呼ぶ免疫細胞を強化してがん細胞への攻撃の効果を高める治療法。大阪大学は同治療法で血液がんの一種である多発性骨髄腫の研究を手掛けており、正常細胞を傷つけずに、骨髄腫細胞だけを排除できるのが特徴だという。

今回は大阪大学が手掛ける血液がんの治療に加え、がんを中心としたすべての疾患が契約の対象。診断薬の研究も含む。「(胃がんなどの)固形がんに応用できるかは分からないが、可能性は排除しない」(同社)という。大塚製薬が開発状況などに応じて契約金を支払うが、額は非開示。

大塚製薬の研究部門担当の周藤俊樹取締役は「今後も遺伝子や細胞を使う治療を含む新しい治療分野での研究開発に力を入れる」とのコメントを出した。

大塚製薬はタカラバイオと血液がんの一種である急性リンパ性白血病の治療薬の開発を目指している。今回の契約でCAR-Tによる血液がん治療の対象を広げる。大塚製薬はもともと血小板が固まるのを抑える抗血小板剤などを手掛けており、血小板関連の技術があることも血液やその周辺技術に注力している背景だ。

CAR-Tをめぐっては国内では武田薬品工業が19年にも臨床試験(治験)を始めるほか、第一三共小野薬品工業も取り組む。外資も積極的に取り組んでおり、開発競争は激しくなりそうだ。

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