2018年9月26日(水)

タイの電波競売、9枠中7枠が売れ残り

東南アジア
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2018/8/20 20:55
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 【バンコク=岸本まりみ】19日に実施したタイの携帯電話サービス向け電波オークションで最大手のアドバンスト・インフォ・サービス(AIS)と3位のトータル・アクセス・コミュニケーション(dtac)が1枠ずつの帯域を手に入れた。データ通信量は増え続けているが、競売にかけられた9枠のうち7枠が売れ残った。通信当局が足元の需給を見誤り、値付けが高すぎたと指摘されている。

電波オークションの結果を説明するNBTC幹部(19日、バンコク)

 落札したのは主に第4世代(4G)通信に使う1800メガヘルツ帯の各1枠で落札額はいずれも125億1100万バーツ(約425億円)。事実上の最低落札価格での決着となった。オークションを主催した国家放送通信委員会(NBTC)のスキット委員長は「ベストを尽くした」とする一方、「競売条件を見直すことを検討する」と言及した。

 今回のオークションは電波枠の値段が高すぎるとして携帯大手各社が参加を渋っていた。15年の競売では新規参入を狙う企業と既存の携帯キャリア3社による電波枠の争奪戦となり、価格が高騰。電波枠を勝ち取ったAISとトゥルー・コーポレーションはいまだに重い支払い負担を抱えており、新規の電波枠獲得に慎重になっている。

 タイはスマートフォンの普及で通信量が増えており大手は中期的にさらなる電波の増強に乗り出す見通し。市場の動向を勘案しながら競売条件を決める通信当局の適正なかじ取りが欠かせない。

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