北太平洋にプラごみベルト 8万トン集積

2018/8/20 20:15
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北太平洋の米カリフォルニア州沖からハワイ沖に、海を漂うプラスチックごみが集まる「太平洋ごみベルト」と呼ばれる海域があり、ごみの総重量が約7万9千トンに達するとの推計をオランダなどの研究グループが20日までにまとめた。細かく砕かれた微粒子「マイクロプラスチック」を中心に1兆8千億個が漂うと試算している。

ごみベルトの面積は160万平方キロで日本の面積の4倍超。表示などから製造場所が分かった386個のうち、日本のものが115個(約30%)と最も多かった。海流で運ばれたとみられ、2011年の東日本大震災の津波の影響も考えられる。2番目に多いのは中国の113個だった。

今回の重量は、14年に別の手法で試算した量の16倍だった。調査したオランダのオーシャン・クリーンアップ基金やデンマーク・オールボー大などのグループは「プラスチックごみの海洋汚染が進んでいる可能性が高い」と対策強化を訴えた。

マイクロプラスチックは海を漂ううちに壊れてできる直径5ミリ以下の微粒子。魚の体内に入り込むなどして生物や生態系へ悪影響を与えると懸念されている。ごみベルトに集まった94%がマイクロプラスチックとみられ、数は14年の試算の約10倍に上った。微粒子による汚染の進行を裏付けた形だ。

ごみの種類は包装用の容器や漁網が多く、確認された最も古いものは1977年の生産だった。

グループは2015~16年、船を使った採取調査や飛行機による上空からの観察を実施。コンピューターシミュレーションを加えて面積やごみの量を推計した。

地球上には海流でごみが集まりやすい海域があることが知られている。太平洋ごみベルトもその一つだが、実態はよく分かっていない。〔共同〕

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