JR北、日高線廃線へ支援案 地元負担を18年間補填
JR北海道が「単独では維持困難」としている日高線の鵡川―様似間を巡り、日高町村会メンバーにむかわ町を加えた沿線8町の町長らは20日、新ひだか町で臨時町長会議を開いた。JR北の綿貫泰之常務も出席し、交通網維持の可能性を議論した。JR北はバスに転換した場合の地元自治体負担について、バス運行開始から18年間補填する案などを改めて提示した。

JR北は大型や小型の車両を組み合わせたバス増便案や鉄道用地・施設の地元自治体への無償譲渡、鉄道用地を活用した地域振興策の費用の一部補填なども提案。鉄道の定期運賃とバス転換後の定期運賃の差額分をJR北が一定期間負担する案も示した。
鵡川―様似間でも利用客が比較的多い鵡川―日高門別間は高潮被害で運休が続いている。自治体側は復旧を求めたのに対し、JR北はバス転換を主張。両者の溝は埋まらなかった。
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