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米国で神経再生器具を発売 東洋紡、海外に販路拡大

東洋紡は20日、神経の再生を促す医療器具を9月から米国で販売すると発表した。米国の医療機器販売会社と代理店契約を結んだ。2020年には日米以外の地域にも進出する計画。同社は日本の繊維市場の縮小などを受け、ヘルスケア事業を強化しており、神経再生器具の販路拡大を急ぐ。

神経再生チューブ「ナーブリッジ」は病気やけがで断裂した神経と神経の間に取りつける。末梢(まっしょう)神経の再生を促す日本初の医療機器として、東洋紡が開発した。患者本人の神経を移植するなどの現行の治療法よりも、患者の負担を減らせるという。日本では13年に発売した。

米医薬品・医療機器大手バクスター・インターナショナルの子会社、シノビス・マイクロ・カンパニーズ・アライアンスと米国での販売契約を結んだ。同社はすでに自社ブランドの神経再生チューブを販売している。機能の違いや価格帯ですみ分ける。

東洋紡にとっては神経再生チューブの販路を持つシノビス社と組むことで、ナーブリッジの普及を狙う。メディカル事業推進部の村山聡マネジャーは「シノビス社の強みである外科手術機器との相乗効果も期待できる」と話す。

東洋紡によると神経再生器具は米国が世界最大市場で、17年に約3万本が使われたという。米国市場はさらに成長すると見込み、ナーブリッジは米国だけで21年に約3000本の販売を目指す。同社はナーブリッジのほかにも、骨の再生を促す医療器具や診断薬などを開発している。19年3月期のヘルスケア事業の売上高は前期比4%増の370億円を見込む。

(田辺静)

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