2019年9月17日(火)

車載電池からレアメタル回収 三菱マテ・日本磁力が技術開発

2018/8/20 13:56
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三菱マテリアルは20日、金属リサイクルの日本磁力選鉱(北九州市、原田信社長)と組み、電気自動車(EV)などに搭載するリチウムイオン電池から希少金属(レアメタル)のニッケルやコバルトを回収する技術を開発すると発表した。2018年度内に実証実験を始め、20年4月以降に事業化の是非を判断。EV市場の成長で懸念されるレアメタルの供給不安に備える。

コバルトとニッケルの精製装置

三菱マテは使用済みリチウムイオン電池を熱分解し、ニッケルやコバルトを回収する実証プラントを福島県いわき市に持つ。これを日本磁力選鉱のひびき工場(北九州市)に移設して共同で実証実験をする。

事業化の計画では、ニッケルとコバルトを年間で計2トン回収、電池材料メーカーに販売することなどを想定している。

EVやハイブリッド自動車(HV)の電池では、容量を高めるためにニッケルやコバルトが使われている。これらの金属は埋蔵量が少なく産出国にも偏りがある。特にコバルトは多くがコンゴ民主共和国に埋蔵されており、同地の鉱山での児童労働の懸念や中国勢の大量購入により日本企業への供給不安が指摘されている。

三菱マテリアルは廃電子機器の基板など、いわゆる「都市鉱山」のリサイクルで世界最大級の処理能力をもつ。4月には「EV材料開発・リサイクル推進部」を設け、電池リサイクルの技術開発を急いでいる。国内ではJX金属や住友金属鉱山太平洋セメントが、世界ではユミコア(ベルギー)が同様の技術を開発している。

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