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エンゼルス大谷、増えたフライ系打球の「吉凶」
スポーツライター 丹羽政善

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2018/8/20 6:30
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数字は必ずしも実態が反映されているとは限らない。しかし、そのことを証明するのもまた、数字である。今の時代、データに事欠くことはない。

8月に入って、大谷翔平(エンゼルス)の打席での存在感が増している。主軸マイク・トラウトの離脱もあり、3番や4番に座ることもある。

17日の試合を終え、出場13試合とサンプルは少ないが、44回打席に立ち、38打数11安打、3本塁打、10打点。打率2割8分9厘、出塁率3割8分6厘、出塁率と長打率を合わせたOPS0.939と非凡な数字が並ぶ。また、今月だけで4盗塁をマークしている。

一方で7月は22試合に出場し、70打席で64打数13安打(打率2割3厘)、3本塁打、5打点。今季通算打率も2割6分を切った。出塁率は2割6分1厘、OPSも0.683で、軒並み低い数字となった。

左方向へのゴロはアクシデント?

それと比較すれば、8月は回復傾向にあるといえるが、さらに数字を読み解くと、別の実態が見えてくる。

大谷が凡退するパターンの中でも、避けたいのはゴロである。

大谷のフライやライナーとなる打球はセンターから左中間方向に飛ぶことが多い。しかしながら、ゴロに限っては圧倒的に右方向が多い。

これは彼のスイングの特徴とされる。仮にバットのヘッドがホームベースの前面を通過していたとしてもフライは左中間方向に飛び、ゴロの場合はバットがホームベースの前面と平行であっても、一、二塁間に打球が転がるという。

このことは改めて検証したいが、そうなると当然、相手の内野陣は右方向にシフトを敷く。大谷のゴロが左方向に飛ぶときは、アクシデントに近いのである。

そして、大谷の打球がゴロになった場合の打率を月ごとに調べたのが下の表だが、ゴロの打率は総じて低く、これはシフトが機能していることを示す。フライやライナーの打率が高いのとは対照的だ。

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