2018年9月22日(土)

トルコの通貨安対応「信頼回復に不十分」 フィッチ

トルコショック
中東・アフリカ
2018/8/18 2:46
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 【ロンドン=篠崎健太】大手格付け会社フィッチ・レーティングスは17日、通貨リラの急落に揺れるトルコの最近の対応策について「不十分で通貨や経済の持続的安定につながる可能性は低い」との見解を発表した。中央銀行の独立性を高めたり、経済成長率の軟化を政治家が受け入れたりすることが必要と指摘。市場の信認を取り付ける政策対応を強く促した。

トルコの通貨リラは17日も不安定な値動きが続いた(イスタンブールの両替所)=AP

 トルコ当局は通貨安を受け、中銀が市中銀行から預かる預金準備率を流動性供給のために引き下げたり、為替スワップ取引を制限してリラの空売りを抑えたりするなどの措置に動いた。フィッチは一連の対策は「場当たり的かつ不十分で、リラ安の根本的要因への対処にはならない」と指摘した。

 カタール政府が表明した150億ドル(約1兆6千億円)の対トルコ直接投資についても、対外債務に対処するには不十分との見方を示した。

 市場の信認を取り戻すためには、政権トップが正統な金融政策の運営を約束し、中銀の独立性を認めるべきだと強調。アルバイラク財務相が10日に大枠を発表した中期経済計画の詳細を示す必要があるとも指摘した。

 フィッチは7月、経常赤字の拡大などマクロ経済環境の悪化を踏まえ、トルコの外貨建て長期国債の格付けを「ダブルBプラス」から「ダブルB」に1段階引き下げた。格付けの見通しは「弱含み」としている。

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