2018年11月17日(土)

独ボッシュVSパナソニック 「eバイク」日本で激突

コラム(ビジネス)
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2018/8/19 6:30
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NIKKEI BUSINESS DAILY 日経産業新聞

ヤマハ発動機が世界初の電動アシスト自転車を発売して11月で25周年。拡大する日本の市場に新たなうねりが押し寄せようとしている。「eバイク」と呼ぶスポーツタイプでドイツのボッシュが参入。パナソニックなどが応戦する。eバイクの陣取り合戦は、多様なモビリティー(移動手段)が求められる時代に足場を築こうとする動きの表れでもある。

日本でクロスカントリーのレース

6月に開かれた日本初の本格的な電動自転車のレース(長野県大町市)

6月に開かれた日本初の本格的な電動自転車のレース(長野県大町市)

6月9日、長野県大町市で催された日本最大級のオートバイのクロスカントリー選手権で、初めて電動自転車のレースが開かれた。約20台のマウンテンバイクが急勾配の坂道を疾走。ヤマハ発などの日本のブランドに交じって、ボッシュの電動システムを載せた外国ブランド車が活躍した。

そのボッシュは今春、日本の電動自転車市場に参入した。日本で売られている「ビアンキ」や「コラテック」など欧米の4つのスポーツ車ブランドに電動アシストシステム「eバイクシステム」を供給した。

システムは電池と駆動ユニット、速度や電池残量を示すモニター、充電器で構成する。自転車の中心価格帯は20万~30万円。春に売り出した初回分が完売し、今夏には米「エレクトラ」にも日本でシステムの供給を始めた。日本ブランドに供給先を広げる計画もある。

ボッシュは欧州での実績をもとに電池や駆動ユニットを一括供給する

ボッシュは欧州での実績をもとに電池や駆動ユニットを一括供給する

ボッシュはドイツやオランダの都市部を中心に欧州で普及する電動のスポーツ自転車「eバイク」の火付け役だ。2010年から電動アシストシステムの展開を始め、今やOEM(相手先ブランドによる生産)の供給先はマウンテンバイクを中心に70ブランドに達する。電動スポーツ車は主に休日に乗る中高年の男性に広がり、日常の足にも使われるようになった。

8割は「ママチャリ」

実は電動自転車は日本でも成長市場だ。17年の日本メーカーの出荷販売台数は62万台と08年の2.2倍。完成車全体が54%も減ったのとは対照的だ。電動自転車は子連れの主婦や高齢者の街乗りで普及し、欧州とは違って出荷の約8割を「ママチャリ」と呼ぶ軽快車が占める。

電池の容量はヤマハ発が初代「PAS」を発売した25年前の3倍以上、航続距離は約5倍になった一方、重さは半分以下に。車両価格は10万円前後するが、それでも25年で3割近く下がり、アシストなしの従来タイプからの切り替えが進む。運転免許が不要なため、原動機付き二輪車からの移行も多い。

アジア圏の事業を統括するボッシュのデイブ・ハワード氏は「日本では個性的な製品に関心を持つ若年層が増えたが、電動自転車には似たような製品しかなかった」と日本参入の理由を話す。

日本でも20~50代の男性が休日の体力づくりや平日の通勤で高額のスポーツ自転車に乗るようになっている。より長い航続距離と軽さが求められるスポーツ車にも載せられるほど電池の性能が上がるなか、電動タイプを投入すればスポーツ車に乗る層の裾野が広がり、欧州と同様の地位を築けると判断した。

ボッシュは自転車のフレームに埋め込める新型の電池ユニットやマウンテンバイク用の高駆動ユニットなどの日本投入を検討。ハワード氏は「日本の電動スポーツ自転車の出荷で2桁のシェアを狙う」という。

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