2018年11月18日(日)

石破氏、9条改正「急ぐべきでない」 合区解消・緊急事態を優先

2018/8/17 23:00
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自民党の石破茂元幹事長は17日、国会内で記者会見し、9月の党総裁選の争点となる憲法改正について自らの見解を表明した。9条改正について「急ぐべきだと思っていない」と述べ、安倍晋三首相(党総裁)が目指す秋の臨時国会への改正案提出は時期尚早だと批判した。首相との直接対決となる公算が大きくなり、石破氏は政策ごとに首相に論戦を挑む。

石破氏は会見で憲法改正に関して「国民の深い理解なくしてやってはならない」と訴えた。「急がねばならないものと、多くの国民や政党の理解が得られるもの」から改正すべきだと語り、参院選の合区解消や緊急事態条項の創設を優先すべきだと力説した。会見は1時間40分に及んだ。

憲法改正を巡って首相が12日、地元の山口県下関市の講演で秋に召集予定の臨時国会に自民党の憲法改正案を提出する意向を表明した。「誰が総裁になろうともその責任を果たしていかなければならない」と指摘し「いつまでも議論だけを続けるわけにはいかない」とも語った。

首相は2017年の憲法記念日に9条1項、2項を残したまま自衛隊の存在を書き込む改正案を提起し、20年に新憲法の施行を目指すと打ち出した。石破氏はこの首相案に異を唱えてきた。

9条2項にある「戦力不保持」と「交戦権の否認」を維持したままだと、戦力とは何か、交戦権の意味は何かといった議論が続くと主張する。首相が提起した改正案を「緊要性があるとも論理の必然だとも考えていない」と反論し「スケジュール感ありきでやるものではない」と述べた。党内議論で「首相に何度も説明をお願いしたが、実現していない。極めて残念だ」と批判した。

石破氏は総裁選への出馬を表明したが、具体的な公約をまだ明らかにしていない。憲法のほか、財政再建や社会保障改革、外交・安全保障政策、党運営のあり方などテーマごとに重点政策を訴える方針だ。

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