LINE、仮想通貨関連のファンド設立
LINEは仮想通貨やその中核技術であるブロックチェーン(分散型台帳)関連のスタートアップ企業に投資するファンドを設立したと発表した。投資枠は1000万ドル(約11億円)。独自技術を持つスタートアップとの連携を通じて、7500万人に上る対話アプリの利用者をベースにした独自の仮想通貨網の構築を加速する。
仮想通貨関連事業の子会社LVC(東京・新宿)の傘下にベンチャーファンドの「アンブロック・ベンチャーズ」を設立。アジアの金融情報が集まる香港に拠点を構える。アーリーステージ(初期段階)の海外企業を主な投資対象とする。LINEが海外で運営している仮想通貨交換所「ビットボックス」との相乗効果も見込む。
LINEは6月の事業戦略説明会で、ブロックチェーン技術を使って独自の「経済圏」をつくる構想を示した。ユーザーが各種のサービスにコメントを書き込んだり、コンテンツの拡充に貢献したりしたときに独自の通貨を付与する。ユーザーは獲得した通貨で各種サービスや商品の料金を支払えるようにする考えだ。構想実現に向けて技術力のあるスタートアップとの関係を強化するため、ファンドの設立を決めた。
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