金正男氏殺害事件、審理継続 マレーシア高裁

2018/8/16 17:32
保存
共有
印刷
その他

【クアラルンプール=中野貴司】北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件で、クアラルンプール近郊の高等裁判所は16日、実行犯として殺人罪で起訴された女2人の審理を継続することを決めた。11月からは弁護側の立証作業が本格的に始まる。

16日の公判で裁判官は「検察側の提示した証拠は現時点で信頼できる」と指摘。「政治的な暗殺である可能性は排除できないが、今のところ確証に足る事実がない」などとも述べ、今後の公判で弁護側に無罪の立証を求める方針を示した。2被告の弁護士は公判後、「我々は被告の無罪を確信している」と強調した。

2017年2月に金正恩(キム・ジョンウン)委員長の異母兄である金正男氏がクアラルンプール国際空港で殺害された事件では、ベトナム籍のドアン・ティ・フォン被告とインドネシア籍のシティ・アイシャ被告が殺人罪で起訴された。

17年10月に始まった公判は18年6月までに、検察側の立証作業がほぼ終了。検察側は2被告が猛毒であるVXを金正男氏の顔に擦りつけた経緯などから殺意は明らかだと主張した。一方、弁護側は金正男氏が殺害された前後の被告の行動などから「両被告が殺意を持っていなかったのは明白」だと無罪を訴えてきた。検察側の主張通り殺人罪での有罪が確定した場合は、2被告は死刑となる。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]