ツナ缶のタイ・ユニオン、労働環境改善に努力

2018/8/16 10:39
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【バンコク=岸本まりみ】ツナ缶で世界最大手のタイ・ユニオン・グループは、欧米などから劣悪と批判された漁業者の労働環境の改善に動き出した。欧米はタイ・ユニオンにとって売り上げの7割を稼ぎ出す主力市場となっており、欧米の非政府組織(NGO)や各国政府の懸念を払拭する必要に迫られていた。

同社は既存の漁船を生活環境改善のモデルとなるように改造。タイ中部サムットプラカーン県の港に停泊する船には上甲板が新設され、船室には2段ベッドや清潔なトイレなどの設備も備えている。タイ・ユニオンは水産関係者と協力しながら、こうした漁船を増やしていく考えだ。

タイの漁業は長く過酷な漁業慣行が続いていた。漁船での生活は1カ月近くに及ぶことがあるにもかかわらず、寝る場所もトイレもない船が大半。小型船に40~50人を乗り込ませることもあり、批判されてきた。

国際環境保護団体「グリーンピース」は漁船での労働環境を理由にタイ・ユニオン製品のボイコットを呼びかけていたが、両者は2017年7月に和解に達した。

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