2018年9月20日(木)

アルゼンチン上院、前大統領の免責特権巡る採決できず

中南米
2018/8/16 7:13
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 【サンパウロ=外山尚之】アルゼンチン議会の上院で15日、フェルナンデス前大統領の免責特権の剥奪を巡る審議があったが、出席議員が足りず採決ができなかった。フェルナンデス氏が汚職に関与した疑惑を巡り裁判所が捜査のため、同氏の上院議員として保有する免責特権の剥奪を求めている。

アルゼンチンのフェルナンデス前大統領(ブエノスアイレス)=ロイター

 フェルナンデス氏はマネーロンダリング(資金洗浄)や収賄など複数の汚職に関わった疑惑がもたれている。アルゼンチンでは今月に入り、フェルナンデス政権時の閣僚や高官が建設会社などから賄賂を受け取っていたことが明らかになり、当時の政府高官や建設会社幹部などが相次ぎ逮捕されている。裁判所は議会に対し、フェルナンデス氏の家宅捜索の許可を要求していた。

 反米左派のフェルナンデス氏は2015年12月に退任。17年10月の議会選で当選し、上院議員として活動している。今年に入り通貨ペソが急落し、マクリ政権が国際通貨基金(IMF)への支援に追い込まれる中、マクリ氏に対する批判の受け皿として存在感を高めていた。

 15日の審議では、フェルナンデス氏を支持する野党議員らが欠席。外遊や病欠で参加できない与党議員もおり、定員を満たせなかった。採決は来週以降に持ち越される予定だが、野党側の反発もあり、免責特権を剥奪できるかは不透明だ。

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