2019年6月20日(木)

伊政府、高速道路の運営会社の責任追及 橋の崩落事故で

2018/8/15 22:34
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【ジュネーブ=細川倫太郎】イタリア北部ジェノバで発生した高速道路の高架橋の崩落事故で、イタリア政府は15日、高速道路の管理会社の責任を追及し始めた。管理権を剥奪し、罰金も科す見通し。事故を機に老朽化した道路などの安全性の問題が急浮上しており、政府はインフラの点検や改修を急ぐ方針だ。

崩落した橋は1960年代に開通し、構造的欠陥や、保守点検が不十分だったことが原因といわれている。一部の専門家は「危険性が高い」とし、架け替えの必要性を主張していた。

トニネッリ・インフラ・運輸相は高速道路の管理会社「アウストラーデ」の責任を強調し、「まずは経営陣は辞任する必要がある」と述べた。1億5000万ユーロ(約189億円)の罰金や、橋の復旧費用の負担も求める検討をしている。15日朝に現地入りしたディ・マイオ経済発展・労働相も「事故は未然に防げた」と指摘した。

一方、アウストラーデは「定期的に点検や補修は行っており、その結果はインフラ・運輸相の承認も得ていた」との声明を発表。適切な措置をとっていたと反論した。

イタリアでは近年、橋や道路の事故が相次いでいる。今回の大惨事を受け、政府は全国的にインフラの保守点検や改修を進める。多額のお金が必要となるが、サルビーニ内相は「イタリア国民の安全を最優先しなけばならない」と指摘。EU(欧州連合)の財政基準を超えても歳出を増やし、対応していく必要があるとの見解を示した。

ロイター通信によると、事故でこれまでに少なくとも39人が死亡。崩壊した橋の下ではがれきの山が散乱し、現在も消防隊やボランティアが必死の救出活動を続けている。

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