2018年9月20日(木)

新日本科学、米国事業を売却
医薬品の動物実験 カナダ社に

ヘルスケア
2018/8/15 21:48
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 医薬品の動物実験受託大手の新日本科学は15日、米国事業の実施権をカナダ企業に売却すると発表した。動物実験に必要な施設と土地資産は引き続き新日本科学が保有し、賃料を徴収する。経営をスリム化し、国内での受託と新薬開発事業に軸足を移すのが狙い。

 売却先は北米で臨床試験受託事業を展開するアルタサイエンス(ケベック州)。売却額は一時金と譲渡後の事業業績に連動する賃料を合計し、10年間で総額26億~50億円になる見込みだ。

 新日本科学の米国での受託事業は累積で約160億円の赤字を計上していた。原因は2010年に米国当局から実験手法などに対する違反警告を受けたことが大きい。最近は業績が上向き、今年はキャッシュフローベースで黒字化が見込まれ買い手が付いた。

 米国事業の累積赤字は既に大部分を減損処理しており、来期以降は賃料などにより黒字化する見込み。売却の影響を精査して近く連結業績予想を修正する方針だ。

 新日本科学の18年3月期の売上高は連結166億円、経常利益はマイナス8億円。米国事業の売上高は約40億円、経常利益はマイナス16億円で足を引っ張っていた。

 売却後は受託事業の拠点を国内に移す。国内の受託事業の売上高は100億円にのぼり、うち海外企業からの受託は10億円を占めており3年後に25億円程度まで高めたい考え。また、新薬開発やスタートアップ企業への投資業務にも注力していく。

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