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山口男児保護、不明者捜索の経験生かす 78歳尾畠さん

山口県周防大島町で行方不明となっていた藤本理稀ちゃん(2)を発見したのは、捜索ボランティアとして町を訪れた尾畠春夫さん(78)=大分県日出町=だった。過去にも行方不明となった子供の捜索・発見に携わったほか、全国で被災地支援に当たった経験を持つ。「人の命より重いものはない。尊い命が助かってよかった」と豪快に笑った。

山口県警柳井署の安永孝裕署長(右)から藤本理稀ちゃん発見をたたえる感謝状を受け取り、笑顔の尾畠春夫さん(15日午後、山口県周防大島町)=共同

短髪で黒く日焼けした尾畠さんは頭に赤色のタオルでねじり鉢巻きをし、黄色い安全ベルトを着用。発見後は報道陣の要請に応じて現場まで案内し、身ぶり手ぶりを交えて当時の様子を語った。

取材に応じる発見者の捜索ボランティア尾畠春夫さん(15日午後、山口県周防大島町)=共同

15日午前6時ごろから単身、裏山に入った。町に到着した14日に理稀ちゃんの母親ら家族と会い「見つけたら必ず抱きしめ、じかにお渡しする」と決意を伝えていた。山口県警などの捜索隊に先んじる形になったのは、「一分でも一秒でも早く見つけてあげたい」との思いに突き動かされたからだった。

30分ほどで沢沿いに座っていた理稀ちゃんを発見。用意してきたバスタオルにくるんで抱きかかえ、約束通り無事な姿で家族に引き渡した。母親のうれしそうな表情が脳裏に焼き付いたという。

2016年12月、大分県佐伯市で2歳女児が行方不明になった際も捜索に加わった。女児は無事に保護された。西日本豪雨や東日本大震災など、災害が起きるたびに各地へ足を運び、遺品探しや泥かきに汗を流した。

「理稀ちゃんの声を聞いたときは頭が真っ白になった」と感無量の表情を浮かべた。65歳まで地元で鮮魚店を営んできたという尾畠さん。引退後はボランティアにいそしむ日々を過ごしてきた。「体が元気なうちは、まだまだ世の中のために働きたい」。自身の力が必要とされる限り、今後も全国を飛び回るつもりだ。〔共同〕

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