2018年9月21日(金)

多能工 自前で育てる 訓練校復活、ベトナム技能実習生も受け入れ
北陸ミサワホーム

住建・不動産
北陸
2018/8/14 19:45
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 北陸ミサワホーム(金沢市)は自前で建築や内装、基礎工事などを幅広くできる多能工の育成に乗り出す。国内人材向けに訓練校を開校したほか、2018年末にはベトナムから技能実習生を受け入れる。将来的にこれらを合わせて毎年10人程度を確保し、企業間で人材の融通も検討する。施工現場での人手不足が深刻化する中、自社で人材を育成することで中長期的な成長につなげる。

 同社は4月、北陸建築技能訓練校(同)を復活させた。同校はもともと専属の大工などを確保するために03年まで北陸ミサワホームが運営していたが、景気停滞などによる大工の人材過剰で休校していた。初年度は石川県内の高校を卒業した4人が入学し、2年間で多能工に必要な知識や施工方法などを学ぶ。

 生徒は訓練校で給料を受け取りながら勉強できるが、卒業後は北陸ミサワホームの社員や専属の多能工などになってもらうことを想定。育成した人材が増えれば、全国にあるほかのミサワホームのグループ企業などに紹介することも検討する。

 一方、海外から人材の受け入れも始める。ベトナムでオフィスなどのリフォームを手掛けるグループ会社アイ・フィットホームで研修中の3人のベトナム人を北陸ミサワホームに受け入れる。

 実習生は5年間、多能工になるための技能を磨く。知識や技法を学ぶ教育プログラムを受けながら、現場に出て実習形式で大工の一員として働いてもらう。

 実習生は5年間の研修期間を終えるとベトナムに帰るが、引き続きアイ・フィットホームで働いてもらう。ベトナムでのアイ・フィットホームの社員を現在の11人から北陸ミサワホームと同規模の120人まで増やし、事業拡大につなげる。

 北陸ミサワホームの林諭高社長は「大工も高齢化してきており、10年後を見据えると若い戦力を育成する必要がある」と語る。

 北陸3県でも人手不足は深刻だ。厚生労働省によると6月の有効求人倍率は福井が2.10倍で広島と並び全国2位。石川は1.99倍で6位、富山は1.92倍で8位だった。自前で多能工など技能者を育てることで、優秀な人手を確保する動きは今後も広がりそうだ。

(毛芝雄己)

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