2019年4月26日(金)

江戸、関西よりも雑穀摂取 毛髪分析

2018/8/14 19:00
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江戸時代の本の紙にまざった毛髪の同位体分析から、江戸に住んだ庶民は、大阪や京都の人よりも雑穀を多く食べていた可能性があることが分かり、龍谷大の丸山敦准教授(生態学)らのチームが14日付の英オンライン科学誌に発表した。

江戸時代の年号が記された書籍の表紙に含まれた毛髪を分析した=共同

江戸では白米人気とともに「江戸患い」と呼ばれたビタミン欠乏症「かっけ」が流行し、対策としてアワやヒエなど雑穀が食べられたこととの関連が考えられるという。

チームによると、江戸時代の書籍の表紙に用いられた再生紙には、人間の毛髪が含まれていることがあり、紙を補強するためにまぜられたか、生産時に混入したと考えられている。

チームは江戸時代の年号が記され、江戸、京都、大阪で出版された24種類の書籍を調査。書籍から毛髪を抜き出し、窒素と炭素の安定同位体比を分析、現代人と比較した。

コメや魚介類など食べ物ごとに窒素と炭素の安定同位体比が異なることに注目。毛髪には窒素と炭素の安定同位体が残ることから、食生活を復元できるという。丸山准教授は「今後は、より詳細に年代ごとの食生活の変化を調べたい」と話している。〔共同〕

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