後発薬大手、2社が営業増益 販売数量が堅調
後発医薬品大手の沢井製薬、東和薬品、日医工の2018年4~6月期の連結決算が14日出そろった。4月の薬価改定の影響で粗利率が下がっているが販売数量が堅調だった。調達見直しなど原価低減も進めている。
沢井製薬の営業利益(国際会計基準)は前年同期比11%増の73億円だった。売上数量の増加や今期から連結化した米子会社の業績も計画を上回った。米国での資産償却により純利益は7%減の52億円だった。東和薬品も連結営業利益が47%増の35億円と好調だ。売上数量が増え薬価引き下げや販管費増加を補った。
一方で日医工は減収減益だった。連結営業利益(国際会計基準)は前年同期比59%減の20億円だった。薬価改定に加え海外子会社の減収が影響した。18年4~9月期の営業利益予想は原薬の調達手法見直しなどで30億円と5億円上積みした。