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アプローチとパット、呼吸意識しゆっくり打つ(3)

 日大ゴルフ部のキャプテンだった久富章嗣さん。アマチュアとして全英オープン選手権予選にも出場を果たし、その後は学生や社会人を教えてきた。今は悩めるアマチュアの指導に精力的で、久富さんを信奉する生徒さんも多い。そんな生徒さんたちとの楽しいレッスンコンペにお邪魔した。そこで繰り広げられた数々のレッスンの中から、今号の特集に沿ってアプローチとパターに照準を合わせてみた。
(日本経済新聞出版社「書斎のゴルフ VOL.39」から)
 ロングホールは最低でもダボ。そのための方法を考える

後半のラウンドはカートからバッグを入れ替え、中田透さんと深瀬治則さんが久富さんと中コースをラウンドすることになった。

1番は503ヤードのロングホールだ。ティーショットを打つ前に久富さんが言う。

「お二人の前半のスコアを拝見しましたが、ロングホールでたたいているのがスコアを崩す原因になっていますね。アマチュアにはそうした人が多いんです。ロングホールは距離があるだけにティーショットから飛ばしたいと思う。それで力が入って曲げてしまう。セカンドショットもなるべくグリーンに近づけたいと力んで失敗する。つまり、ティーショットとセカンドショットをいかにミスなく打つかがポイントなんです」

うなずく2人。にこやかな表情が引き締まる。

深瀬さんと中田さんにレッスン

「では、ティーショットです。ドライバーは使わずにフェアウエーウッドで打ってください。それだけで飛ばそうという気持ちがなくなりますので」

中田さんは4番ウッドでラフに入ったがいい当たり。深瀬さんは5番ウッドでフェアウエーセンターのナイスショットだった。

「ドライバーよりも飛んでるよ」と中田さん。

「本当だ」と深瀬さん。

「前半、後ろから見ていて、水野さんが5番ウッドでナイスショットを放っているのがわかりましたが、結構飛ばせるもんですね」

中田さんが笑う。

セカンドショット地点で久富さんが言う。

「ここからがさらに重要です。フェアウエーウッドで飛ばそうと力んだり、ボールを上げようとしたりしてトップやダフリをしてしまうことが多いでしょう。ですから、アイアンで軽く打つことです」

中田さんが4番ウッドから7番アイアンに持ち替える。それでもちょっと力んだのか、左の林に入れてしまった。

「うーん、残念。せっかくアイアンを使ったのに、飛ばしたくなるんですね。ロングホールでは早くグリーンに近づきたいと思ってしまうんです」

久富さんの言葉にうなずく中田さん。

「グリーンが遠くに見えますからね。先のことは考えずに、今のショットだけを考えるべきでした」

久富さんが深瀬さんにも言う。

「ロングホールは5オンでいいんです。このホールは500ヤードありますけれど、100ヤードずつ打てばいいんです。でも、ショットを曲げずに前方に打つこと。ラフでもいいですから、曲げないことです」

それを聞いて深瀬さん、すっかり安心したのか、7番アイアンでもナイスショット。

「5オンなら飛ばす必要はまったくないですからね。100ヤード以上打てればいいと思ったらうまく打てました」

深瀬さんはニッコリだ。

こうして深瀬さんは4オン。中田さんは林からうまく出して、5オン。

中田さんは呼吸法パットをマスター

パットは呼吸法を使ってうまく打ち、深瀬さんはボギー、中田さんもダボであがることができた。

久富さんが言う。

「お二人ともダボまでに収めたのは収穫です。ロングホールで7と8では大違いです。それもダボでなくボギーであがれればもっといいわけですが、それは今のようなプレーをすれば達成できるようになります。ロングホールをすべてボギーで収めることができれば、80台であがれますよ。中田さんもセカンドのミスがなければ達成できたでしょう。ロングホールではいつもこのことを自分に言い聞かせてください」

(次回掲載は9月30日付予定、文:本條強、撮影コース:浅見ゴルフ倶楽部)

 ひさとみ・あきつぐ 1951年生まれ。日本大学ゴルフ部では主将を務め、アマチュアとして全英オープンの予選出場の経験を持つ。独自のゴルフ理論を展開し、これまでに多くのアマチュアをシングル入りさせている。全国に厚い信奉者がいるアマチュア向けレッスンの実力者。
 創刊10周年を迎えた「書斎のゴルフ」は、国内唯一の「読むゴルフ誌」として異彩を放ってきました。これからもゴルフの奥深さを味わい、真にゴルフを上達したいと願う読者の方々に向け、ゴルフの本質や神髄に迫る記事を中心にお届けしてまいります。ご期待ください。定期購読はこちらへ

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