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ヤンキースの主砲スタントン、新天地で増す存在感
スポーツライター 杉浦大介

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2018/8/13 6:30
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終盤に近づいてきた今季の米大リーグで、ヤンキースの主砲ジアンカルロ・スタントンが本領を発揮しつつある。夏場に入って成績が上向き、8月11日(日本時間12)までの5試合のうち4戦で本塁打と好調。アーロン・ジャッジ、ゲーリー・サンチェスら中軸が故障し、戦線を離脱した打線を支えている。すさまじい打球の速さでも話題を呼ぶスラッガーは開幕当初の不振をどう脱したのか。

9日のレンジャーズ戦でスタントンが放った今季28号は、歴史に刻まれる一打となった。五回一死から右腕アリエル・フラドの内角の速球を完璧にとらえると、左中間スタンドに弾丸ライナーで一直線。動作解析システム「スタットキャスト(Statcast)」がすべてのスタジアムで選手やボールの動きを分析するが、この打球の初速度は実に時速121.7マイル(約196キロ)という驚異の数字を記録した。同僚ジャッジが昨年6月にマークした121.1マイルを上回り、スタットキャストが導入された2015年以降の本塁打としてはメジャー最速だったという。

「すごい数字を出し、クラブハウスとロッカールームを盛り上げるのはクールなことだ。ただ、初速95マイルの打球が本塁打になったことだってある。フェンスを越えてくれればそれでいいんだよ」

試合後、スタントンは打球の速さの話ばかりされることが照れくさそうではあった。しかし、エンターテインメントビジネスである大リーグで、観客をあぜんとさせるほどの大飛球を飛ばすパワーヒッターはやはり貴重な存在である。そして、同僚たちにとっても頼もしい選手であるに違いない。

スタントンは8日のホワイトソックス戦で満塁本塁打を放った=USA TODAY

スタントンは8日のホワイトソックス戦で満塁本塁打を放った=USA TODAY

「一振りでゲーム変えられる」

「彼はスーパースター。一振りでゲームを変えられる選手だ。打線にコマがそろったときでも、彼は大きな存在感を醸し出している」

アーロン・ブーン監督がそう述べる通り、多くのビッグネームが集まったヤンキース内でも身長約198センチ、体重約111キロという巨漢スラッガーの存在感は群を抜いている。特にもう一人の主砲であるジャッジが7月26日に手首を痛めて戦線を離脱して以降、15試合で6本塁打。8月上旬のホワイトソックスとの3連戦では7日に延長十回に勝ち越し2ラン、8日には満塁本塁打を放つなど、印象的な一発も少なくない。すでに151三振という相変わらずのもろさに突っ込みどころはあっても、単独でゲームの流れを変えてしまう大砲がチームに欠かせない選手であることは誰も否定できないはずだ。

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