2018年12月15日(土)

欧州株・新興国通貨に売り広がる トルコリラ急落で

2018/8/11 5:20
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【ロンドン=篠崎健太】トルコの通貨リラの急落を受け、10日の欧州金融市場では株式や新興国通貨に売りが膨らんだ。トルコ向け融資に対する懸念から銀行株に値下がりが目立った。欧州は事業や金融面でトルコと結びつきが深い。トランプ米政権がイラン、ロシア、トルコへと次々に強硬姿勢を示すなか、投資家は運用リスクを回避する動きを強めている。

トルコの通貨リラが急落した10日、イスタンブールの両替所で相場を確認する男性=AP

イタリアの代表的な株価指数であるFTSE MIBは前日比3%安。終値は2017年7月以来、約1年1カ月ぶりの安値水準に沈んだ。トルコで事業を展開する最大手銀ウニクレディトは5%安で終え、金融株が主導して全面安になった。ドイツでは主要株価指数DAXが前日比2%安で終えた。

震源となったトルコでは、イスタンブール証券取引所のBIST100指数が2%安で終えた。取引時間中には9%まで下落率を広げる場面があった。中国系のICBCトルコ・バンク(8%安)など大手銀行株が急落。メーカーから素材まで幅広い銘柄が売られた。

外国為替市場では、トランプ米政権が英国での化学兵器使用を理由に追加経済制裁を検討しているロシアの通貨ルーブルが続落した。一時1ドル=67ルーブル台後半と、前日の66ルーブル台半ばから水準をさらに切り下げた。ハンガリー・フォリント、ポーランド・ズロチなどの東欧の新興国通貨にもリスク回避の売りが波及した。

投資マネーは比較的安全な資産とされる主要国の国債に向かった。ドイツの10年物国債利回りは前日の0.37%台から0.31%台へ大きく低下(債券価格は上昇)した。

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