2018年10月19日(金)

トルコ通貨、一時2割急落 米追加関税で混乱に拍車

トランプ政権
北米
2018/8/10 22:40 (2018/8/11 1:49更新)
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【イスタンブール=佐野彰洋、ワシントン=鳳山太成】トルコの通貨リラが10日、対米ドルで一時前日比約2割下落し、最安値を更新した。トルコによる米国人拘束問題を巡って米・トルコ関係が急速に悪化しているのが背景。トランプ政権が10日に鉄鋼・アルミニウムにかける関税を2倍に引き上げるなど対立は先鋭化している。通貨急落でトルコ経済が不安定化すれば、金融市場や世界経済に混乱が波及する恐れもある。

リラは一時1ドル=6.8リラ近辺まで下落し、年初来の下落率は4割に達した。トルコ政府は、同国在住の米国人牧師を2016年のクーデター未遂に関与したとして拘束。解放の要求を拒否された米国側が経済制裁で対抗する異例の事態になっている。エルドアン政権の経済運営への投資家の信頼が低下していることもあり、8日の拘束問題を巡る高官協議が不調に終わってからリラ売りが加速している。

トランプ米大統領は10日、トルコから輸入する鉄鋼とアルミニウムにそれぞれ50%、20%の追加関税を課すと表明した。米政権は3月からトルコを含む世界各国からの鉄鋼とアルミに25%、10%の追加関税を発動済み。これを2倍に引き上げ、圧力を高める構えだ。

トランプ氏はツイッターで「米国とトルコの関係は現在よくない!」と述べ、関税率を2倍にすることを承認したと明らかにした。米国の鉄鋼輸入のうちトルコは約6%を占め、国別で6位。アルミの輸入は少ない。

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