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遺族会と群馬大病院が和解 手術死、再発防止策で合意

(更新)

群馬大病院で男性医師(退職、懲戒解雇相当)の手術を受けた患者が相次いで死亡した問題で、遺族会は10日、遺族の意見を取り入れた再発防止策の実施などを条件に病院と和解したと明らかにした。男性医師と上司だった元診療科長(諭旨解雇)に対しては、医師免許取り消しなどの行政処分を引き続き求めていく方針。

和解の合意書によると、群馬大病院は組織や体制の不備を認め謝罪。医師全員の手術経験や患者の死亡率などを全国的な統計と比較できる形でホームページに公開することや、全ての手術と術前の患者への説明を録画することを再発防止策に盛り込み、損害賠償金を支払う。金額は非公表。

遺族会には亡くなった患者のうち9人の家族が参加。病院によると、病院が賠償責任を認めた他の遺族の大半とも、和解が成立している。

遺族会の木村豊代表(49)は「要望したことは受け入れてもらった。今後実現するか見守っていきたい」と話した。田村遵一病院長は「安全・安心な医療を提供し、信頼される病院となるよう改善・改革に取り組む」とするコメントを出した。

群馬大病院では男性医師の腹腔(ふくくう)鏡や開腹の手術を受けた18人の死亡が2014年に判明。その後の病院の調査でさらに12人の死亡も明らかになった。病院はカルテの記載と術前の患者への説明が不十分だったとして、16年に男性医師を懲戒解雇相当処分にした。〔共同〕

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