消えた7億フォロワー、揺れる「いいね!」経済
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ツイッターとフェイスブックの米SNS(交流サイト)2社が1月以降、計7億件の偽アカウントを削除したことが分かった。ネット上で偽の口コミやレビューが広がる「情報汚染」が深刻になっているためだ。利用者が発信する「いいね!」は流行やモノの売れ行きを左右するようになったが、偽情報があふれたままではその仕組みも機能しなくなる。汚染を浄化しなければ「データエコノミー」の成長も揺らぎかねない。
ツイッターが偽...

データ資源は21世紀の「新たな石油」といわれる。企業や国の競争力を高め、世界の経済成長の原動力となる。一方、膨大なデータを独占するIT(情報技術)企業への富と力の集中や、人工知能(AI)のデータ分析が人の行動を支配するリスクなど人類が初めて直面する問題も生んだ。
連載企画「データの世紀」とネット社会を巡る一連の調査報道は、大きな可能性と課題をともにはらむデータエコノミーの最前線を追いかけている。