2019年6月26日(水)

日水 水産スタートアップと連携 サバの商品開発

2018/8/10 17:33
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日本水産は水産業のスタートアップ企業、鯖や(大阪府豊中市)とサバの商品開発や情報発信などで業務提携する。冷凍食品や総菜などのメニュー開発に取り組み、秋からは日水が養殖したサバの原料も提供する。国内では消費者の魚離れや漁業現場の担い手の高齢化で水産業が停滞するなか、日水は成長戦略に位置づける中食分野で相乗効果を期待する。

日水の的埜社長(右)と鯖やの右田社長(10日、東京都港区)

外食や総菜向けの商品の開発や販売、サバの原料供給などで連携する。秋からは日水が鳥取県の養殖場で生産するサバ約70~80トンを鯖やに提供する。

日水の的埜明世社長は提携に関して「鯖やのサバは国産で魚種が良い。右田孝宣社長には初めて会ったときから熱意を感じた」と話す。

鯖やは2007年の設立。国内外でサバ料理店「SABAR」を展開している。16年にはグループ会社を通して本格的に養殖業にも参入。離島でドローンを使った養殖などユニークな事業に積極的に取り組んでいる。

鯖やの右田社長は提携を受けて「(日水の)調達力や販売力を生かし、サバを使った新たな食の提案をしていきたい」と意気込んでいる。

日水は「時短」ニーズで需要が高まっている冷凍食品や総菜でサバを活用したメニュー開発を強化していく。将来的には人工知能(AI)やあらゆるモノがネットにつながる「IoT」などを活用した養殖業での連携も模索する見通し。

水産業界では大手とスタートアップが手を組む目立った事例はまだ少ない。国内の漁獲量の減少や漁業現場の生産者の高齢化などで、新技術を活用した養殖や付加価値を高めた食品の開発が求められている。日水にとっても今後の成長を考える上で不可欠な外部との提携戦略を進める上での試金石となりそうだ。

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