2018年8月19日(日)

サムスン、高級機でアップルに対抗 新型スマホ発表
タッチペン進化 写真撮影と連動

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アジアBiz
2018/8/10 11:41
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 【ソウル=山田健一、ニューヨーク=平野麻理子】韓国サムスン電子は米ニューヨークで9日、新型の高級スマートフォン(スマホ)「ギャラクシーノート9」を発表した。独自の人工知能(AI)を使ったAIスピーカーを投入する方針も明らかにし、スマートウオッチも拡充する。高級機市場で米アップルなどに対して劣勢に立たされるなか、新製品で巻き返しを狙う。

サムスンが発表したAIスピーカー「ギャラクシーホーム」=ロイター

サムスン電子が発売するスマートフォン「ギャラクシーノート9」(ニューヨーク)=共同

 「今までで一番パワフルなモバイル端末だ」。サムスンでスマホ事業を指揮する高東真(コ・ドンジン)社長は9日、ニューヨーク・ブルックリンの巨大アリーナで開いた発表会でノート9の出来栄えに自信を示した。大画面が特徴の「ノート」シリーズは専用のタッチペンを備え、写真撮影などが手軽にできる。

 だが、サムスンの現状は厳しい。米調査会社IDCによると、サムスンの2018年4~6月のスマホの世界シェアは20.9%。首位は守ったものの前年同期に比べて2ポイント低下した。対照的に競合するアップルは0.3ポイント増の12.1%。アップルは秋に新製品を発表する見込みで、両社の争いが一段と激化しそうだ。

 サムスンは9日、通話や体調管理に使う新型のスマートウオッチ3機種を発表したほか、独自のAIアシスタント「ビクスビー」に対応したAIスピーカー「ギャラクシーホーム」を10月以降に発表すると明らかにした。タブレットの上位機種ではアップルの「iPadプロ」に対抗する「ギャラクシータブ」の新機種も提供する。

 AIスピーカーはアップルや米アマゾン・ドット・コムなどIT(情報技術)大手が先行した。ギャラクシーホームは丸みを帯びたデザインに6つのスピーカーと8つのマイクを搭載する見込みだ。アップルの後追いとの批判を避けるため、価格で優位性を打ち出してくることも考えられる。

 競合がひしめく最先端の分野で真っ向勝負を挑む背景の一つに、牙城としてきた新興国市場での苦戦がある。IDCによると、インドでのシェアは1~3月期に25%を維持したものの、2位に後退。かつて2割超のシェアを握っていた中国でも、最近はゼロ%台に落ち込んだとの報道もある。華為技術(ファーウェイ)や小米(シャオミ)など中国勢が台頭し、厳しい戦いを迫られている。

 米大手や新興勢力の挟み撃ちに合う中、成長を維持できるのか。ギャラクシーノート9やAIスピーカーはその試金石となりそうだ。

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