NEDO、優れたAIスタートアップを支援

2018/8/9 20:06
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新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は8日、国内の人工知能(AI)関連スタートアップが提案した6件の研究テーマを採択し、開発を委託・支援すると発表した。2年間を期限とし、先端技術の社会実装を推し進める。

DeepXの那須野社長(左から4人目)らに表彰状が手渡された

NEDOはAIの社会実装を目的に、(1)生産性(2)健康、医療・介護(3)空間の移動――の3つのテーマで全国のスタートアップに研究テーマを募集した。30件の応募から6件を採択した。

生産性分野で最優秀賞を受賞したDeepX(東京・文京、那須野薫社長)は、パスタや総菜などの非定形の食品などを効率良く正確に盛るためのアームロボット用のアルゴリズム(計算手法)を開発する。

柔らかく、形状が定形ではない物体をつかむのは、人間にとっては簡単だが、ロボットにとっては至難の業。「ディープラーニング(深層学習)を活用して実現する」と那須野社長は話す。

健康、医療・介護分野では、島根大学発スタートアップのPuREC(島根県出雲市、小林祥泰社長)と名古屋大学が受賞した。PuRECは、人の骨髄から取り出した幹細胞の培養に取り組むスタートアップ。松崎有未取締役が慶応義塾大学の医学部で研究していた時の成果を活用する。

培養した幹細胞を、名古屋大の加藤竜司准教授が持つ技術を活用して、画像認識。細胞の状態を定量的に計測することで国際標準化などにもつなげたい考えだ。

他にも、IDECファクトリーソリューションズ(愛知県一宮市)とRapyuta Robotics(東京・中央)がロボットを動作させるプログラム開発、MI-6(東京・港)が素材開発、ロックガレッジ(茨城県古河市)がドローンを活用した山岳遭難者捜索支援の開発、MICIN(旧情報医療、東京・千代田)がAIを活用した認知症リスク因子の探索で、審査員特別賞をそれぞれ受賞した。

NEDOは最優秀賞のDeepXとPuRECなどに2年間で最大4500万円を委託費として支払う。審査員特別賞の各社にも2000万~3000万円が支払われる。(矢野摂士)

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