2017年秋から自動車メーカー各社で完成車の検査や燃費・排ガスのデータ測定を巡って不祥事が相次いでいます。なぜ問題が起きるのでしょうか?
2017年9月末、日産自動車で資格を持たない従業員が出荷前の完成車検査をしていた問題が明らかになりました。10月にはSUBARU(スバル)でも同様の問題が発覚しました。国が完成車検査をメーカーに任せた結果、ルールが破られていました。
2018年3月にはスバルが燃費・排ガス測定のデータ書き換えを認めました。計測データの書き換えや、国の定める試験基準を満たさない事例がありました。日産も7月に同様の問題が明らかになっています。試験の際に車を走らせる技量が不足しているのを隠すためにデータを改ざんした例もありました。
8月9日には完成車の排ガス検査で、マツダとスズキ、ヤマハ発動機でも不適切な測定が明らかになりました。自主的に見つけたのではなく、国に指導されて行った調査で発覚しました。国内自動車メーカーの半数が完成車検査で何らかの問題に関わる事態となりました。