2018年12月15日(土)

NZ中銀「政策金利、20年まで据え置き」 NZドルは約2年4カ月ぶり安値

2018/8/9 15:30
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【シドニー=松本史】ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)は9日、政策金利を過去最低の1.75%に据え置き、2020年まで維持するとの方針を示した。利上げ時期が市場が予想していた19年半ばより遅れるとの見方から、通貨NZドルの対米ドル相場は下落し、約2年4カ月ぶりの安値を付けた。

NZ中銀のオア総裁は声明で「19年から20年にかけて金利を現在の水準に保つ」と表明。「(しばらくの間維持と表記した)5月の予想よりも長くなる」との見通しを示した。

19年3月までの国内総生産(GDP)成長率も平均2.6%と、5月の同3.1%から引き下げた。オア氏は景気の減速傾向が「長引く可能性がある」と述べた。企業の景況感も悪化しており「雇用や設備投資計画に影響を与えかねない」との懸念も表明した。

3月末に就任したオア氏は当初、物価目標を重視し、ハト派寄りの政策はとらないとの見方が強かった。だが今回の声明で「予想以上にハト派的」(地元メディア)と受け止められ、NZドル相場は一時1NZドル=0.6665ドルと16年3月末以来の安値となった。

NZの4~6月期の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同期比1.5%で、5四半期連続で政策目標(1~3%)の中間値を下回っている。オア氏は雇用の最大化と物価の安定維持のため「当面は政策金利を緩和的な水準に保つだろう」と強調した。

英キャピタル・エコノミクスのポール・デールズ氏は今回の声明を受け、「政策金利は20年12月まで上がらないだろう」との見方を示した。

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