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大きく負けにくい「投資のソムリエ」(話題の投信)

2018/8/13 12:00
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アセットマネジメントOneが運用する「投資のソムリエ」の人気がじわじわ広がっている。2012年10月の設定から6年目に入り、今年6月には純資産総額(残高)が1000億円の大台に乗せた(図表1)

■分散投資にこだわりリスク抑制

投資哲学は「大きく負けないこと」。ファンドの立ち上げから携わった檜原史一ファンドマネジャーは「勝つためにはまず負けないことが重要。そのためにも徹底して分散投資にこだわった」と話す。

消極的な運用スタンスのようにも見えるが、いったん値下がりした投信が持ち直すのに時間がかかるケースは多い。損失のダメージに耐え切れず、あわてて解約に動く投資家もいる。そうならないように、アセマネOne独自の計量モデルに基づいた分散投資でリスクを抑え込んだのがこのファンドだ。

■月次と日次で資産配分を見直し

8つの資産を組み入れるバランス型で、各資産の配分比率を市場環境に応じて機動的に変更する。投資対象のうち国内債券と為替ヘッジ付き先進国債券を「安全資産」、国内と先進国の株式と不動産投資信託(REIT)、新興国の債券と株式を「リスク性資産」に区分している(図表2)

最大の特徴は、きめ細かな分散投資戦略だ。月次と日次で機動的に資産配分を見直し、常に「大きく負けにくい」ポートフォリオを目指して調整を重ねる。

基本的な資産配分を決める「月次戦略」では、投資対象資産の価格が何に影響を受けるかの「変動要因」に着目。景気や金利、政治など様々な変動要因の中から、ファンドへの影響が特定の要因に偏らないような比率で資産を組み入れる。変動要因を均等にする「リスク・ファクター・パリティ」と呼ばれる戦略だ。

「日次戦略」では、急激な投資環境の変化に対応する。相場が大きく崩れそうなときには安全資産や現金などの組み入れを増やし、リスク性資産を減らすことで大幅な値下がりを回避できるようにする。

■「米大統領選」で効果発揮

この運用プロセスが効果を発揮した事例の1つは、トランプ政権が誕生した16年11月の米大統領選のときだ。トランプ氏の優勢が伝わった東京市場では、日経平均株価が一時1000円以上も下げた。一方、「米大統領選要因」によるリスクの高まりを事前に察知していたこのファンドは、あらかじめリスク性資産を圧縮(図表3)。この結果、大統領選を挟んだ16年10月31日~11月9日の騰落率はマイナス0.9%にとどまり、配当込み東証株価指数(TOPIX)のマイナス6.6%より下げが小さかった。

運用では価格変動リスクが年4%程度に収まるようにする。保守的に運用する分、大幅な値上がり益は期待できない。設定来のリターン(分配金再投資ベース)は7月末時点で15.6%。「ホームランを目指すのではなく、ヒットを重ねる」スタイルだ。

■信託報酬は平均上回る、幅広く販売し残高増

このファンドの設定は、少額投資非課税制度(一般NISA)創設を約1年後に控えたタイミング。「ショック時でも値下がりしにくく、安心して長く投資できるファンドを作りたい」との思いを形にした。資産配分を適宜調整する「リバランス型」にしたのも、投資上限があり一度売却すると再び非課税枠を利用できなくなるNISA口座での購入を想定したためだ。資産配分比率を固定しないタイプなので、今年始まったつみたてNISAの対象ファンドには入っていない。

保有コストにあたる信託報酬(年率)は税込みで1.512%。資産配分を機動的に動かしながら運用するバランス型の平均値(1.32%、QUICK資産運用研究所調べ)をやや上回る。販売手数料の上限は3.24%(税込み)で、販売会社は地方銀行や証券会社など幅広く65社にのぼる。

緻密にリスクをコントロールしつつ、リターンをコツコツ積み重ねていく手法は、投資初心者だけでなく、過度なリスクを取れないシニア層にも受け入れられているという。法人の余資運用のニーズなども取り込み、着実に残高を積み上げている。

(QUICK資産運用研究所 望月瑞希)

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