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ヴェニスの商人(十字路)

2018/8/9 11:30
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シェイクスピアの戯曲「ヴェニスの商人」は、貿易商アントーニオが友人のため高利貸しシャイロックから借金するが、商船が遭難して財産を失い、裁判で借金担保の自分の胸肉1ポンドを切り取られる危機に陥るが、仲間の機転で助かる、という喜劇だ。

アントーニオは今でいうと、利潤追求の資本論理と契約概念のみで世界とつながる国際的ビジネスマンだ。しかし、心では異邦人を毛嫌いするキリスト教徒だ。友愛する仲間を助けるため、嫌悪する異教徒からお金を借りなくてはならない時ですら、不遜な態度を変えない。そんな彼に対する憎悪が蓄積していくシャイロックは叫ぶ。「あの男、(俺が)損したと言っては笑い、得をしたと言っては嘲る、おれの仲間を蔑む」

この戯曲が英国で初演された16世紀末から400年以上たった現代日本で、戯曲のリメークのようなドラマが起きている。それは日本の上場企業と外国人アクティビスト(物言う株主)の相克だ。

普段は極力関わりたくないアクティビストだが、債務超過を回避できる増資を引き受けてくれる時だけ、渋々取引する。資本論理の上場会社として世界とつながりながら、不採算事業の売却や余剰現金の返還(配当や自社株買い)などアクティビストによる企業価値向上の提案をことごとく否認する。するとアクティビストの攻勢は悪感情も手伝いますます強まる。ここまでが戯曲から来る既視感だが、結末は喜劇だろうか。

会社側はアクティビストをリスク資本の担い手として敬意を払う必要がある。高リスクに見合う高い利回り、高リターンを求める人を強欲者とけなしたら、資本主義は成り立たない。彼らの要求・要望はほとんどが正論だ。会社が企業価値向上の施策を実行しているなら、対話を避けず、堂々と議論したらいい。

(DRCキャピタル代表取締役     青松 英男)

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