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たばこの総損失2兆円超 15年度、厚労省研究班

たばこの害による2015年度の総損失額は医療費を含めて2兆500億円に上ることが、厚生労働省研究班の推計で9日までに分かった。たばこが原因で病気になり、そのために生じた介護費用は2600億円で、火災による損失は980億円だったことも判明した。

14年度も直接喫煙や受動喫煙による医療費を算出していたが、15年度は介護や火災に関する費用を加えた。研究班の五十嵐中・東京大特任准教授は「たばこの損失は医療費だけでなく、介護など多くの面に影響が及ぶことが改めて分かった」とし、さらなる対策が必要だとしている。

推計は、厚労省の検討会がたばこと病気の因果関係が「十分ある」、もしくは「示唆される」と判定したがんや脳卒中、心筋梗塞、認知症の治療で生じた医療費を国の統計資料を基に分析。こうした病気に伴って必要になった介護費用や、たばこが原因で起きた火災の消防費用、吸い殻の処理などの清掃費用も算出した。

最も多かったのは喫煙者の医療費1兆2600億円で、損失額の半分以上を占めた。中でもがんの医療費は5千億円を超えた。受動喫煙が原因の医療費は3300億円で、多くを占めたのは脳血管疾患だった。歯の治療費には1千億円かかっていた。

介護費用は男性で1780億円、女性で840億円に上った。原因となった病気別でみると、認知症が男女合わせて780億円と最も多く、次いで脳卒中などの脳血管疾患が約715億円となった。

都道府県別では東京都が2千億円となるなど、人口の多い都市部で金額が膨らむ傾向があった。

14年度は「因果関係が十分」とされる脳卒中やがんなどに絞って推計。喫煙で1兆1700億円、受動喫煙で3200億円だった。〔共同〕

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