2018年9月23日(日)

辺野古移設に影響も 翁長沖縄県知事が死去

政治
九州・沖縄
2018/8/8 23:00
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 米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設反対派の象徴的存在だった同県の翁長雄志知事の死去は、計画の行方に影響を与える可能性がある。11月に予定していた知事選は9月中にも前倒し実施される見通しだ。勝敗が工事の進捗を左右する。

8日夜、沖縄県の翁長雄志知事の死去を受け、記者団の取材に応じる謝花喜一郎副知事(中央)=共同

7月末、記者会見した沖縄県の翁長雄志知事(7月27日午前、沖縄県庁)=共同

 辺野古移設を巡っては、政府は8月17日にも土砂を投入する予定を県に通知している。県側は投入前に前知事による埋め立て承認を撤回する見込みだ。県知事の権限で撤回するが、職務代理者でも可能だ。撤回すれば一時的に工事は止まる。

 翁長氏の死去を受けた知事選に向け、同氏の出馬を見込んでいた移設反対派は、新たな候補者の擁立を急ぐ。移設を推進する政府・与党は、すでに出馬の意向を表明している宜野湾市の佐喜真淳市長を支援する方針だ。

 政府は最短で2022年度に普天間基地を返還するスケジュールを描いてきた。県との法廷闘争で工事が止まった時期もあり、政府内にも実現は困難との声がある。移設推進派が知事選で勝利すれば、翁長県政で続いてきた政府と県の対立には決着がつき、計画に弾みがつきそうだ。移設反対派が知事に就任した場合、対立が続き、さらに遅れるとの見方もある。

 自民党の二階俊博幹事長と小野寺五典防衛相はそれぞれコメントを発表した。二階氏は「沖縄が抱える諸課題に命がけで取り組む姿に、政治家として人間として通じるものを常々感じていた」と表明。小野寺氏は「知事の県議時代から長くお付き合いさせていただき、様々な思い出がある。大変残念だ」と悔やんだ。

 公明党の山口那津男代表もコメントで哀悼の意を示した。辺野古移設に関し「他に現実的な選択肢がみられない以上、丁寧に県民の理解を求めながら(普天間基地の)危険を取り除くための努力をしていかなければならない」と強調した。共産党の小池晃書記局長はコメントで翁長氏の辺野古移設反対の方針に触れ「遺志にこたえる決意だ」と訴えた。

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